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- 【東京】中華・台湾

コノ日5人で呑むことは決まっていた。
その店がダメになり、再度探したお店も満席。
お店選びが難航する、ソンナ経験ダレでもあると思います。

Chinese Restaurant 漢

しかしコンナ状態のときにボクには力強い仲間がいる。
80c(ハオチー) https://80c.jp/ だ。
中華に関する情報サイトなんだが、レシピにしてもお店選びにしても的確。
情報が早く何より間違いない。
ナニを隠そう、去年のさぷら伊豆グルメオブザイヤー、サエキ飯店を最初知ったのもこのサイトだ。

安い飲み屋が所狭しとひしめき合うこの界隈。
3500円のコースでじゅうぶんとも言われたが、ここは思い切って
張飛(北京ダック入りコース) 5000円(税別)
と攻め込んだ。
と攻め込んだ。

イタリアンやフレンチでたまにある少しづつのプレート。
野菜を噛んだり口いっぱいにして楽しむことを奪う形式から何度もこのスタイルを酷評した。
でもココは違う。
生のザーサイ、茎レタスなどの野菜を巧みな醤(ジャン)使いでこのボリュームを正解に導く。

香港式の焼き物は5点。
右から、牛スネスパイス煮、ゆで鶏葱ソース、広東チャーシュー、鶏の醤油煮、豚トロ黒胡椒
大皿のとりわけではなく、一人で来てもしっかりバエラエティを楽しめる。

お世辞にもお店の内装にオカネがかかっているとは言えない、高級感も感じないカウンターだけのこの店から、こんな理系的な繊細な料理が出てくるとは。

香港や台湾中心にも思えるが幅広く美味しいものを取り入れるスタイル。
しばりがない。
揚げ春巻きや海老シュウマイもしっかり基礎ができているから間違いない。

夢カサゴの醤油蒸し

動物的な皮や身を楽しむためか、蒸してもフワッフワにはしない。
そこに中華では珍しい優しい醤油ベース。
魚がいいからこれが美味しい。

ここで今回奮発した北京ダックの登場です。

3日間じっくり仕上げた北京ダックは香りも食感も大満足。

タレが多めでお酒がすすむ。

そう、コチラのお店、様々なお酒の種類も豊富。
特に黄酒のセレクトが面白く若い店主ながら組み合わせをよく研究しているなぁと。

2種類の野菜と6種類の味付けからそれぞれひとりづつ選べる青菜炒め。
今回5人で5種類。この手間がすごい。
ボクは珍しい太めで味の強い豆苗を腐乳の味付けで。
卓上の自家製海老味噌と豆板醤もかなり秀逸。

北京ダックの肉部分を使った麺。
これまたたくさん酒の入った胃にピッタリの味。

安く美味しいものを食べてもらいたい。
そんなコンセプトが伝わる店というのは年配の方の店が多いと思います。
しかしながらコノ店の店主は驚くほど若い。

まだまだ粗削りな印象はあるものの、コノ若さで多岐にわたる料理を高いレベルで丁寧に作る志。
そして自分が客だったらを想像しながらヤリタイことを貫く姿。
コノ店の素晴らしさはもうひとつ。これからの末恐ろしさです。
Chinese Restaurant 漢 (中華料理 / 三田駅、田町駅、芝公園駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8
