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そして夜は地元の方に連れてきていただき・・衝撃でした。

炉ばた高塚 (たかつか)

入った瞬間は分からずともショーケースに入った全てを見て、ひょっとしたら・・・
なんだかその予感めいたものを感じました。

まず、出されたのが胡麻鯖。
九州では決して珍しいものではありませんが、新鮮な鯖にグイグイとタレをしみ込ませ硬くなる程なのに新鮮。正直これだけでも衝撃的でした。

箸をつけようとした瞬間に目の前のまな板に乗せられたのが飛び跳ねる車海老。

無茶無茶美味しいんだけど、反応で客を見定めているといけないと感じ、冷静を装う。

しかし・・冷静であったのは数秒。
このクエ(こちらではアラ)を隣に置かれ・・安っぽい演技は終了です。

いわゆる脂がのった刺身とは違います。
旨味、甘み、食感、全てがグラマラス。
ふんわりとギラついてない感じが凄い。

そしてこれは本当に悶絶。
青海鼠です。
今まで食べていた海鼠の食感とは別物。
少し蒸したアワビと言ったら言い過ぎか・・

この日、深夜2時から海にこの海鼠をとりに行くからこないか?
と聞かれ・・行けない状況なのが・・今年一番悔やまれたことかも・・

仕入れは市場に誰よりも早く行くと言います。
料亭に買われる前に一番いいものが買えるからと言います。
納得の鮪。

ヒラマサはこちらではヒラスと言うそうです。

自然を知り、素材を知り、自分で取りに行く。
その姿は漁師でも猟師でもないのにハンターのように感じました。

鯨は一まで食べたことがない味でした。

この味と違うものの食べてたんだったらそれはイルカだよと笑うご主人。
いやいや・・違いはそんなレベルじゃないかと・・

次々と置かれる全てが違う。
同じ名前なのに味が違う。

刺身だけです。
刺身だけなのにこれだけ心が躍るって経験ができるとは思いませんでした。

そしてご主人の穏やかな人柄。
移動移動で仕事、そんなときにゆっくり熱燗を呑みながら肩の力が抜ける会話と空気、時間。

極上の素材に発見、驚きの連続。

鯨のタン

食感、そしてクリアーな旨味。
初めていただくものでした。

こんな悪いこともしちゃったりしてw

聞けば全部、明確に答えてくださいます。

青海鼠は大きさも硬さも高校生くらいのが一番いいんだよと笑わせるご主人。

こんな大きく切っても柔らかい。
とにかく幸せ。

話し込みすぎてアワビ焦がしちゃったとお茶目なご主人。
媚びず、威張らず、気遣いができて、こんな人になりたい。

なんかでっかいものがゴロゴロ入ってる鍋が出てきたと思いきや・・

18キロのトラフグの白子だそうです。
美味しいとかそう言う次元はとっくに超えていて笑うしかない。

これまた自分でとりにいくと言うワカメ。
ワカメはこの大きさでないとダメなんだとご主人。
見た目にも輝いてるけど・・

フグの白子の鍋でしゃぶしゃぶ。
ワカメだけでもご馳走に。

ここからも天ぷらは出てくるわ・・

さっきのものとの味比べを続けるわ・・

〆がうなぎw

そして鴨汁までw

え・・・っと・・もう・・さぷら伊豆グルメオブザイヤーです。はい。
46年の歴史をいただきました。

ここに来るためだけに小倉に行く価値があり、ご主人とお話するためだけに小倉に来る価値があり・・
次回は・・・一緒に海鼠とかワカメとりに海に一緒に行きたいです。