
場所は道の駅 流氷街道網走
午前0時ですから北海道旅行4日目になったばかりです。

酒も呑まずに水をガブの飲みして気絶したかのように寝てしまったせいで、トイレに行きたくなって目覚めてしまいました。
いつもスマホを懐中電灯代わりにしているので探すと・・ない。
テントからのぞき下ろすと車上テントの上から落としたようで隣の駐車場にころがっていました。

やばい・・と思いあわてて取りに行こうと思えば鈍い感触。
一瞬ににしてスマホとメガネを同時に破壊してしまいました。
ショックのあまり眠れるわけがないので・・朝起きたら行こうと思っていた場所に移動して現地で仮眠をとることにしました。

思えば8年前の北海道一周ツーリングでも汲み取り式トイレにiPhoneを落とすという大事件を起こしましたが・・ http://www.okamooo.jp/archives/7967017.html
まさかのここに来てデジャブるとは思いませんでした。

幸いiPhoneはカメラ機能(広角レンズしか使えなくなった)程度で他の機能は正常稼働。
アスファルトから背の高さ以上から落としてこの症状はラッキーです。
メガネはスペアを持っていたので運転も続行できます。
・・・もし仕事お電話も受けられない状況&運転ができない状況であれば大惨事でした。

予定より大幅に屈斜路湖を見下ろす津別峠に到着し・・
何やら明るくなってきて目覚めてみればこの光景!
雲の切れ間から濃い赤色が広がり寒さも忘れ、神々しく移り変わる色・姿を見続けました。

そしてご来光。
屈斜路湖中央にある上陸禁止の島、中島を覆うようにどんどん集まる雲海を照らし、
同時に上空の見事なうろこ雲にも彩をもたらした。

ペチャクチャ話で盛り上がる若者グループも一瞬黙らせるほどの美しさ。
スマホやメガネのショックを吹き飛ばすパワーをいただきました。

ここから一度見てみたかった
神の子池
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この池が目に入ってきたとき美しさと同時に恐ろしさを感じるほどの不思議な透明度。
ヒトコトで言えば・・残酷な美しさ
そう感じました。

一番近いもので言うとハン・ソロの炭素冷凍です。
静寂の中で死んでいるような、生きている気配を感じない雰囲気。

その中でたったひとつ動いている生命。

オショロコマです。
北極海付近で生息するサケ科の魚ですが、この池にいると生きている化石のように感じました。

ここから念願の知床に移動して・・
ここから念願の鮭の遡上を見に・・

オンネベツ川に来るとイキナリ目の中に飛び込んできました。

見たかった光景なのに、あふれかえっています。

子孫を残すために命をかける・・・
人としてそんな行動を考えたこともないんですが・・
実際おびただしい数の生物が目の前で口の先がモゲたり、体中が傷だらけになりながら一つの方向へ向かっているんです。

時計を見てみると一瞬だと感じていた時間が2時間でした。

2時間以上見たけどまだまだ見ていたい。
一度キャンプ場を確保して違う川に行ってみることにしました。

その前に道の駅でテイクアウト

鮭香草フライバーガー 400円
なんか最近、こだわりのハンバーガーが400円だと安く感じるんですが、観光地であっても意外とおいしかった。

キャンプ場を確保したら道の駅近くの川に
漁港に流れ込むペレケ川です。

この川で産まれ、ベーリング海・アラスカ湾など外洋を旅する間に子孫を残せる大きなカラダになり帰ってきます。

川を上る前、生きるために作ったカラダを子孫を残すだけのカラダにそぎ落とします。
体中から脂を落とし食べることをヤメ、鱗を皮膚化させて、流れる川を逆流できるカラダにします。
本能で生きることをヤメて、子孫を残すだけの魚に変わるんです。

当然ここに感情が見当たるわけでもなく、ただひたすら大量のサケが、
多くの人間が求めている「楽がしたい・死にたくない」
の真逆に向かって動き続けているんです。

体力をためては何個もある滝を登るの繰り返し。
慎重に時間をかけてから滝をのぼる鮭
連続して挑む鮭
何度のぼっても力尽きて滝から落ちてしまう鮭
のぼりきれない鮭
魚屋さんでは全部同じに見える鮭も婚姻色が出たり傷つくうちに全部が違う個性的な姿になっていきました。

さっきのアノ鮭だ、これは新しく来た鮭だ、滝をのぼる姿を見ているうちに感情的になってきて・・
また数時間・・

可愛いカワガラスもたくさん飛んでいました。

こちらが今日の寝床にした・・
国設知床野営場

500円です。
ほとんど車乗り入れできるサイトなのに・・凄いです。

徒歩圏内には日帰り温泉も
夕陽台の湯 500円

夕飯は鮭の遡上で思い入れができたのでのっけて食べることにしました。

野営場は高台にあり漁港を一望できます。

とにかく美しい夕日が長く長く続いたことが忘れられません。

隣ではおっさんたちが大声で金髪を抱いた話で盛り上がっておりました。
澁澤龍彦じゃないですが寝る前に鮭と隣のおっさんを思い出し、
「人生に意味はなく、喰って寝て性交して寿命が来たら死ぬだけ」という言葉が浮かびました。
