
池尻大橋・・というよりはナカメのドンキの前と言った方がわかりやすいのかもしれません。

和韓料理 若狭

小さな一軒家の中は、センスと雰囲気がスタッキングされているという表現がしっくりくる。

アラカルトはなく数種類のコースのみ。
コース内でのアレンジは会話の中で組み立て変えてくれるようなスタイルだ。
前食べたアレが美味しかったから、写真で見たアレが食べてみたいなどなど。

エゴマ・マクワウリ・イブリガッコなどをつまみながらコースに突入。

海鮮ポッサムキムチの中はメジマグロ・カンパチ、そしてバナナ。
自然な甘味でキムチ独特の重さは皆無。

熊木県産赤牛のヒレのスユック

出汁の中でゆっくりしゃぶしゃぶのように低温調理されたヒレは口の中でほどける。
オニオンソースの控えめな甘さが一同、「おおおお・・・」の声が漏れる。

夏野菜のチャプチェ
じゅんさいにパプリカと盛りだくさんのスープ。
具の一つとしてチャプチェを利用している感じがナイス。

ケジャンの味付けは程よく品がありワインとのペアリング相性の良さが出てる。

揚げ鱧はスイートチリソースで

薄焼き卵は卵よりアワビの方が多いw
鮑の肝ソースには木の芽の香りがしっかりうつっていた。

トウモロコシとタコの炊き込みご飯は、牛しゃぶユッケをのせていただく豪快なもの。

和食と韓国料理のフュージョンと言ってしまえばそのまんまなんですが・・
それプラスαの要素も満載。

個人的には韓国料理版ヌーベルシノワと言った方がしっくりくる。
韓国宮廷料理はたくさんの種類の小皿を机いっぱいにズラリと並べるイメージが強い。

洋食器、和食器を交えて一皿づつ絶妙なタイミングで提供されるスタイルが実に心地いい。

和食だと思えば韓国テイストをたくさん取り入れたユニークなコース。
韓国料理だと思えば和食の柔らかさをしっかり取り入れた受け入れやすい味。
コロンブスの卵ではないんだけど、いただいてみればこのジャンルがなかったことが不思議に思える。
どちらのポテンシャルも引き出したフュージョン。

〆はかなり多い種類から選べて冷麺、海鮮丼、カレーまで追加w

鮑、雲丹、イクラをギバサっぽい海藻でずるずるっと。

7月に中目黒の駅前に平屋の一軒家として移転するそうです。

コの字型で中庭があって離れもご用意できそうなんです。
ワクワクが隠せない若き店主の笑顔にコチラのお店の神髄を見ました。
毎日自分のお店のことを考えることが楽しくて夢中なんだろうなぁという雰囲気が店の味と時間を作り出しているのだと思いました。