
今回、渋谷のチャーハンを食べ歩くにあたってうれしいこと、期待していることがあります。
それが、今までさんざん行った店だけど名物料理が魅力的過ぎてチャーハンまでたどり着いたことがない店。
こちらもその中の一つです。

長崎飯店 渋谷店

ランチにしか来たことがないし、ランチメニューしか見ないで食べているので当然ちゃんぽんか皿うどんばかりになっていた。
実はこの店、グランドメニューは驚くほど多く、炒飯だけでもチャーハン・五目チャーハン・鶏チャーハン・エビチャーハン・カニチャーハンと5種類もある。

蝦仁炒飯(エビチャーハン) 1000円 + 大盛り 100円

味付け・炒め方などすべてがTHE町中華なのだがここまで具がシンプルなのも珍しいかもしれない。
個人的に、特に海老チャーハンは海老がひきたつような味付けが好ましいことからここまでそぎ落とした具の構成は正解だろう。
チャーシューにいたっては肉眼でギリギリ確認できるほどのボリュームだがそれがいい。
肉なのにほとんどスパイスのような使い方だ。

こう考えるとチャーハンというのは冷やし中華と似ている。
ダメなものは具と具、具とチャーハン自体の相性が悪いものをチョイスしてて、相性の悪い具が多ければ多いほどダメなチャーハンとなる。
すなはちダメになるほど具が多い。
シンプルになれば一度どんどん美味しいチャーハンになってくる。

引き算を極めたあとに足し算になる。
ひとつひとつ厳選しながらバランスをとりながらいかに具が増やせるかで旨味と格があがってくる。
具の量と美味しさの折れ線グラフを描くとズバリV字型になるといえよう。
ジェンガのようにゴールを目指し全てを壊してしまう危険な中、いかに手持ちの具を増やせるか、そしてどこで完成とするかを決める。
少数派の好み向けを目指すお店も多い中、今回の企画は万人に美味しいと言わせるチャーハン、これを探している。
<渋谷の炒飯ランキング>
パンダレストラン(五目チャーハン)http://www.okamooo.jp/archives/10671891.html
鼎泰豊(えび入りチャーハン)http://www.okamooo.jp/archives/10671603.html