
小中学校の時、毎日つるんでいた友人がいて、
一緒にいて楽しかったし何より憧れていたんだと思う。

ご存知の通りのアホであるワタクシは彼とは同じ高校にいけず、
たまに会う彼はその学校の友達を中心に遊ぶようになり、
孤独なボクは嫉妬するくらい寂しく感じる時期もあったと思う。

彼は現役で東京の大学に進学し、
更なるアホなワタクシは2浪したものの、2年遅れて上京することになる。
入学前に早速彼からお誘いがあり一緒にアルタ裏のパチンコ屋に行くことになった。

太肉麺 1350円 + 大盛り 150円

お金がないとも言い出しづらく、作ったばかりの丸井のカードで10万円キャッシング。
短時間で全て溶かしてしまった。
西武新宿から野方までの交通費以外はすっからかん。
アルバイトも決まっていない状況でこれからどうやって生活するのか不安だったけど、
ちょっと待っててとパチンコを打ち続ける彼の隣に座っているだけでなんとなく幸せだった。

彼が打ち終わると美味しい店があるからと連れてきてくれたのがアルタ裏の桂花ラーメン。
全部すっちゃってお金がないと言うと奢ってくれるという。
一番安い桂花ラーメンを注文しようとすれば、ここは太肉麺が美味しいからと注文してくれた。
夕方過ぎ、この日も何も食べていなかった空腹状態。
初めて食べる太肉麺は涙が出るほど美味しかった。

彼が2年後名古屋の会社に就職するまでいろいろな店に連れて行ってくれた。
高円寺のハンバーグ屋、アルタ裏のインドカレーとか沖縄そば。
キャッシングの返済は膨らむばかりか怒鳴り口調の督促電話に怯える毎日。
とにかくお金がなかったから全て奢ってもらっていた。

想い出の味は今でもあの頃の空気を思い出すし、今でも実際美味しい。
今日食べておきたかったから今日食べた。全身に染み込んできた。
