OKAMOOO ART GALLERY
の巨人たち
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この店はどこから来たのか、この店は何者か、この店はいつからあるのか
今日の一枚「排骨冷し坦々」
亜寿加の作品です。
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20世紀の渋谷、エキゾチックな異国の文化が入り込み色彩もそれに影響されるように明るさと力強さを増していった時代。
新しい味が次々に誕生しました。
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印象派でありながらポン=タヴェン派の特徴的な様式である単純な輪郭線で区切られた色面によって画面を構成し「楽園」タヒチを思わせる自然豊かな島が浮かんでいます。
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いったん口に含むとむせかえるほどのアタックの強い密度の酢は徐々に甘え始め、へばりつくほどに官能的。
しかしながら柔らかく余韻で爽やかさを残してくれる。
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フィンセント・ファン・ゴッホの描いた「ひまわり」のごとく、強い生命力と逞しいボリューム感、塗り重ねたかのような存在感を持ちながらにして彫刻のような立体感を生み出す排骨は剣を振り下ろしたかのような恐怖さえ感じる断面。「耳きり事件」を髣髴させる。
この事件は一般的にゴッホが自ら耳を切ったとされるが、近年になり異説が唱えられ、耳を切ったのは実は剣を振りかざしたゴーギャンであったとも言われています。
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フランスのポスト印象派の第一人者、ポール・ゴーギャン。
彼は二度タヒチを訪れています。
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一度目は西洋文化に絶望し「楽園」を求めて渡るも貧困と病気に悩まされ3年足らずで帰国。
二度目はパリで批判され女にも見放され居所を失い失望のままに渡る事になります。
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1897年、貧困と絶望のなかで、遺書代わりに畢生の大作を描きました。仏像のような青い像、りんごをもぎとる人、食べる人、生まれたばかりの子供、死ぬ間際の老婆、野鳥、その足下にとらえられた蛇・・・。
生涯最大の作品「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」
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相反する要素を画面に共存させることによって、不思議でなおかつ複雑な問いかけを生むことに成功したのです。
排骨と坦々、生と死、美と闇・・・
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ゴーギャンの死後、西洋と西洋絵画に深い問いを投げかける彼の孤高の作品群は、次第に名声と尊敬を獲得するようになります。
今なお、大勢の人が亜寿加の前に立ち止まり、ゴーギャンの精神世界の意味するものを考え続けています。
亜寿加で無料で頂く事ができる高菜ライスには、タヒチの緑豊かな自然への思いがこめられているのです。


亜寿加 (担々麺 / 渋谷、神泉)
★★★☆☆ 3.5

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