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- 【東京】焼き鳥・ヤキトン
- ☆渋谷ランチ

ヤキトリで塩派?タレ派?なんて会話がよくある。
そりゃ部分によっても変えたいし、だいいち飽きるから両方喰いたいというのが本音。

だけど女子供じゃあるまいしそんな答えはおかしい。どっちか聞かれてるんだからどっちかを答えるのが筋ってもんだ。タレ派だ。

大学に入るため上京し金もないのに呑みたい。そんな時、中野・高円寺・野方でヤキトリが断然多かった。
性別年齢職業など関係なく大人数呼んで呑み、割り勘すると安かった。

人数が多いもんだから、塩にしますか?タレにしますか?なんて聞かれても好みなんか聞いてられない。
当時レバなどモツ系を塩で食べる習慣などない。だったら全部タレで注文するのが無難。

しかし!さすが東京。バブルも少々残っていたのもあってか、通ぶって「塩じゃないと鶏肉本来の味がわからない。タレで注文するのは邪道だ」とか抜かす狂った人間も残っていた。
困り果てたボクを見て同じ店でアルバイトしていた女の子が隣で小さくボクに囁いた。

「半々にしたら?」
その一言でボクは恋し彼女に付き合って欲しいと告白した。その日から東京生活ではじめての彼女ができた。
もう20年も前の話だ。