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- 【東京】懐石

名店「東北菜館」を失った時に自分の中にぽっかり穴が開いたような気がしましたが・・その穴をガッツリ埋めてくれるような存在のお店が・・・

松見坂 なかしま

無花果白和え
しっかり冷えた器と素材、特にイチジクのふくよかさに初めから確信めいたものを感じました。

とうもろこし豆腐

味は素材の良さから組み合わせのバランス、卓越した技術から繰り出される作品ひとつひとつが完璧。
ゴルゴ13がこめかみのど真ん中を打ち抜く感覚。
サイボーグのような正確さを持ちながら華やかで人間味あふれる演出。

鱧のぬくぬく

冷やして身を引き締めずしても葛打ちして湯引きするだけで食感をじゅうぶん楽しめる。
温かい温度が優しく心地いい。

海老と新銀杏のしんじょ

お造りはかんずりで

新もの

以前は川越でうなぎ専門店をされていたご主人小林さん。
無駄のない厨房での動きに魅了されるも話せば初々しい笑顔

さんまの茄子大葉巻

さんまの肝をこし、おかゆと合わせて糊状に。

器と料理の組み合わせ
料理と味付けの組み合わせ
目だけでなく舌でも美しさを感じます。

イタリアンなどの名店あれど本格日本料理に飢えていた松見坂界隈の住民待望の店なんじゃないでしょうか。

食べる直前に最高の状態になるよう炊き上げる釜のごはん

嚙み続け飲み込むのがもったいないほど。

店を出て素直に一番の感想は・・
早く季節が変わってココでいろいろなものが食べてみたい。

余韻を楽しむように遅くまで吞み続けました。