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博多駅からバスで30分ちょい。
そこまでして食べたいお寿司屋さんがあった。
一週間前に電話で予約が取れた時は家で特大のガッツポーズ。
その店の名は・・・

鮨 おさむ

今回注文したのが
ランチコース 5400円

まずは紀州梅の茶碗蒸し

ここから雲丹飯をいただいてから握りスタートだ。

たったひとつの握りを握る。
その動作に対する情熱がこちら側に伝わってくる。

槍烏賊。
抜群の甘み。
舌にまとわりつき口全体に広がる。

ご主人、修ちゃんの気遣いが巧みすぎる。
客が緊張しているかと笑わせ鮨を楽しむことを盛り上げてくれる。
それでいて付かず離れずの間合いがいい。
一流だ。

平目昆布〆の平目の肝のせ
数々の平目を食べたがハッキリ言いたい。
人生最高の平目だ。
平目の良い味だけが残る平目。

赤ムツ。
今まで喰ってきたノドグロは何だったんだ。
同じ、青でもコバルトブルーと水色くらい違う。
この脂の違いで名前を区別して欲しいほど。

赤身のヅケは辛子でいただく。
辛子でも美味しい。でもこの赤身なら何をしてもうまいと思う。

トロヅケ中落ちの三位一体。

鮨職人だけではないが伝統をしっかり受け継ぐことが大切だ、そこからオリジナルが生まれる。
と修ちゃんは言う。

仕事一筋。仕事と向き合う姿勢、接客での心配り。
修ちゃんの人柄から生まれる味だと言うことが心から理解できる。

小肌。
全ての鮨の特徴だがシャリを感じない。
もちろんあるし合わさるからこそ美味いのはわかる。
でも他の鮨と比べると圧倒的にネタを引き立てるシャリ。

鰆は魚へんに春だがこの時期一番美味い。
しかも糸島の鰆は他の鰆とは別の魚のように美味い。

サヨリ昆布〆

車海老のこの形。

からこづけ と言うらしい。
一口で味噌も全部の旨味が一番わかると修ちゃんは言う。
手間なので今やる人はいないとも・・

ここでシジミ汁をはさみ・・

中落ち

店28年の大ベテランにしてカメラを向けると動作を止めてくれる。
こんな茶目っ気も修ちゃんの魅力。

極上のわさび稲荷だ。
今までもなかったしこれからもこれ以上の稲荷など出てこないだろうと思う。
ここまでジューシーなのに一体感がある。
もう精密機械を操る域。

鮨は職人さんの人柄が大きいと思う。
出す食べるの間合いが完全に会話だからだ。
味はもちろん人柄も一流。

貝割れの昆布〆からデザートは朝倉の柿。

完全に舞い上がっていた。
夢のような時間とはこの時間のことだろう。
デザートを食べ終わった時、これからは修ちゃんって呼んでねと言われた。
だからブログでも修ちゃんと書かせていただいた。
人生で忘れられないものばかり。
修ちゃん本当にありがとう!