以前友人からオススメしてもらっていた店。
なにやら友人紹介で時間のある時限定で麺のコースを作ってくれるという。
バスかタクシーで行かねばならぬ住宅地の一角。
ようやくたどり着いたのは・・・
さぷら伊豆史上、もっとも暗い外観。
暖簾も引っ込めてあるし扉を開けることすら勇気がいる。
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めん亭はるもと
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これだけ暗い外観なのにお店のお二人は気さくで明るい。
早速友人お名前を出しお願いしました。
麺のコース + 瓶ビール1本 5000円
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まず出てきたのは意外やレモン塩のチャーシュー
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そしてわさび醤油のチャーシュー
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麺オンリーだと思っていたんだが・・思わず赤星をお願いします。
そしてここから麺のオンパレード!
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塩焼きそば
全ての料理に名前が無いようです。
シンプルな名前の割には只者でない様子。
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カラスミかと思いきや・・
これがみんな大好き!坂角のゆかり(笑)!
削ってふってあるんです(坂角の社長公認とのこと。さすが名古屋です。)
麺も美味しいしこのエビセンの風味がまたたまりません。
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そして次が・・
冷やし中華(笑)
2月、明日は雪かとの予報もある中・・冷やし中華を注文せずとも出すお店などどこにありましょうか!
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いやいや様子がおかしいほど麺が美味いんです。
強烈にこんな麺!という極端な主張はしないんですが全てにおいてバランスがいい。
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アードベッグをふりかけるというウルトラCも全てご主人の術中にハマっているというか・・
美味しいんですが腑に落ちない、なんでかわからない。不思議な気持ちなんです。
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ソース焼きそば
このソースは?と聞けばコーミソースです。
コーミソースは名古屋じゃどの家庭も使うあたりまえのソース。
いやいや、それだけでこんな美味しくなるわけがない。
たまらず、これってどんな麺を使ってるんですかと聞いてしまった。
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説明するのが苦手で説明が難しいんだよとご主人。
簡単にいうと最初の塩焼きそばは2種類、冷やし中華で4種類、ソース焼きそばで3種類の麺を使っているという。
一つの麺で無理に香りや食感、味付けを吸わすのとかを全部やるより、香り用の麺や食感を出す麺、スープなどを吸わす麺(スポンジ麺と呼んでいるらしい)を別々に作ってブレンドした方が美味しいということに気づいちゃったんです・・と。
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自家製麺ですか?という質問をしてしまった。
奥の製麺所を見せてくれた。
自家製麺どころの騒ぎじゃなかった・・・
まずは麺生地を数種類作りパーツに分けてブレンドしまた麺生地作り。
できた麺生地は肉と同じで部位によって味が違うという。
ここから部位によって切り分けようやく麺になる。
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麺ができても全部が同じ状態ではないという。
1本1本分けて数種類の麺の出来上がりというわけだ。
更に!更に!更に!
この数種類の麺をいくつか使って一皿で出す麺が完成というわけだ。
信じられない。
ここまで麺をやってる人を聞いたことがない。
しかも敵なしの状態でここまで極めるなんて山に例えると完全に加藤文太郎だ。
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生涯忘れられないだろう焼きそば。
オレガノをかけるとまた一層旨味が出る。
ご主人に言わせると目指すはジャンク感のないUFOにしたいと。
更には味付けにはそんなこだわっていないと笑う。
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塩煮込みうどん
創業28年もラーメン屋の前はうどん屋だったらしい。
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このうどんも素晴らしかった。
塩を一切使ってないらしい。
腰とプリップリ感が半端ない。
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麺自体に塩を使ってないから煮込むほどに旨味が出汁に出るという。
リゾットにしてもらって大納得。
これらを一人で食べているもんだから美味しくても腹がはちきれそうだ。
そして〆のラーメンがあるという。
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中華そば
ラーメンではなく中華そばを作ったという。
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これはもう麺に関しては集大成と言っていいだろう。
麺を打つのは趣味だという。
麺を打つ時間を作るために大きく宣伝することはないという。
気さくで優しく楽しいご主人だが・・
なんでも極めた人の話を聞くのは本当に楽しい。
しかも誰も進まない道をまっすぐに歩きみんなを納得させるものを作る孤高の人ならまして。
凄いところで凄いものを見てしまった。
チェレンジし続けるご主人は一言で言うとカッコ良かった。 

めん亭はるもとラーメン / 庄内通駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8